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目次
明日行われる小倉大賞典のフル展望になります。大混戦のメンバー構成、そこを紐解く鍵はどこにあるのか。厩舎力、近パ、コース特性、人気別成績、レースラップ、出走馬分析などからアプローチしています。Twitterフォロワーは無料で見ることが出来ますので、課金せずにご覧ください。

<コース特性>

スタート地点は正面スタンドの直線真ん中よりやや右。最初のコーナーまでの距離は約272m。1~2コーナーは上り坂で、2コーナー地点が最高地点となっている。その後、3~4コーナーはスパイラルカーブの下り坂。最後の直線距離は約293m。新馬から重賞まで行われ、年間35レース程度、施行されている。枠は1、2枠の成績が抜群。新馬&未勝利、1勝、2勝&3勝、オープンの4分類でみると、1番人気は昨年の好走により少しアップしての馬券率64.6%、新馬は約80%、未勝利は約70%とハイアベレージを示すも、クラスアップと共に下降。ただし、小倉大賞典&中京記念は(3‐2‐1‐1)と崩れずに走っている。逃げ馬の馬券率は33.5%、昨年少し上昇。下級戦は30%台で推移し、上級戦で40%台に上がる珍しいコース。ただし、重賞の逃げ粘り2,3着はあっても、逃げ切り勝利までは難しい。上がり最速馬は馬券率73.2%、クラスを問わず70%台を示すも、重賞は50%と下降。分かりやすい末脚勝負ではなく、立ち回り力も問われている。脚質はやや先行有利、2勝&3勝クラスからは後方勢の率が上昇し、オープンは前に行った馬が勝ち切り、差し馬が2着に入るイメージ。騎手は川田(77.8%)が圧倒的、以下、横山和(41.2%)、北村友(40.3%)、和田(38.1%)、団野(36.7%)、岩田望(36.1%)、松山(35.5%)と続く。川田のローカル芝ベストコース。前走は同距離組の良績が目立つ。社台系はノーザンF(35.1%)、社台C(26.8%)、社台F(22.8%)、ノーザンFの得意舞台で間違いないが重賞(25%)は可もなく不可もなく厩舎はS~Bが他を圧倒、ローカル屈指の厩舎力コースと言って良い。一方、近パとの相性はあまり良くない。冬場の小倉は少し長めの距離を走れるスタミナ型の方が走りやすく、小倉大賞典では上手く立ち回ったからと言ってそのまま残せるとは限らず、むしろ、軽ハンデの極端な競馬をする馬の方がどはまりする。一方、昨年夏に行われた中京記念は完全にスピード馬場となっており、そこでは「中山マイル適性」が問われる。時期によって狙いを変える必要がある難儀なコースである。

<厩舎力>

2020年 C-C-S
2021年 D-A-D
2022年 A-S-B

<近走パフォーマンス>

1位 100 ヒンドゥタイムズ
2位 98 ダンディズム
3位 97 ホウオウエミューズ
4位 96 アルサトワ
5位 95 サトノエルドール
6位 94 フォルコメン
7位 93 バジオウ
8位 92 カテドラル
9位 91 ウイングレイテスト
10位 90 レッドベルオーブ
     ゴールドギア

2020年 2位-圏外-3位
2021年 9位-2位-圏外
2022年 9位-1位-3位

<近パ妙味馬>

・カテドラル
・ゴールドギア
・フォルコメン

<人気別成績>

1番人気 (3-2-0-5)
2番人気 (1-1-1-7)
3番人気 (2-1-0-7)
4番人気 (2-0-2-6)
5番人気 (0-0-3-7)
6番人気 (1-2-0-7)
7~9番人気(0-2-1-27)
10番人気以下(1-2-3-59)

2013年/ 馬連2260円・ 3連複8050円(6-2-5)
2014年/ 馬連2760円・ 3連複9000円(1-8-4)
2015年/ 馬連4670円・3連複21520円(3-6-11)
2016年/ 馬連2700円・ 3連複8620円(2-6-5)
2017年/ 馬連9790円・3連複34780円(4-8-5)
2018年/馬連14620円・3連複34380円(1-15-4)
2019年/ 馬連1840円・3連複79120円(3-1-14)
2020年/馬連22460円・3連複35750円(4-10-2)
2021年/ 馬連3150円・3連複32190円(11-1-12)
2022年/ 馬連1580円・3連複10670円(1-3-8)

<レースラップ>

2018年 12.3 - 11.1 - 11.8 - 11.9 - 12.4 - 12.1 - 11.6 - 11.1 - 11.8
2019年 12.2 - 11.1 - 12.3 - 12.0 - 11.8 - 11.9 - 11.7 - 11.6 - 12.1
2020年 12.2 - 11.6 - 12.2 - 12.2 - 12.1 - 12.1 - 12.0 - 11.9 - 12.0
2021年 12.5 - 11.3 - 11.6 - 11.3 - 11.3 - 11.6 - 11.7 - 11.7 - 12.5
2022年 12.3 - 12.1 - 12.7 - 12.2 - 11.7 - 12.0 - 11.9 - 12.1 - 12.2

<出走馬分析>

カテドラル(福島記念13着)
後方で構えての外回し競馬。逃げ馬と体力系差し馬が同居したレースで足りていないのを見ると、明らかにスタミナ寄りの馬が台頭するレースだったということ。小倉記念(小倉2000m)4着だったとはいえ、勝ち馬とは1.2秒差。今回は二桁着順でも、勝ち馬とは1.3秒差。あまり着順は気にせず、むしろ、当馬に2000mは長いのだと思います。再三言っている中山マイルでのはまり待ち競馬、そこで狙うべきでしょうね。今回は適性合わずで良いと思います。

(小倉記念4着)
溜めるだけ溜めての追い込み競馬。最後は馬群を割っての4着。このカテゴリーで対応できると思わなかったので「おっ!」となりました。とはいえ、差し切る感じはなかったですし、私の中ではこのパフォーマンスが2000m戦では限界なのでは、と思います。スパッと切れる脚は使えるものの、それを持続するとなると難しいので、やっぱり私は中山マイルの差し競馬のイメージなんですよね。前走がフロックではないのも分かりましたし、まだまだ買える要素はあると思います。いずれにせよ、狙いたいのは中山マイル戦です。

(中京記念2着)
絶好の買うタイミング到来として狙って大正解。東京新聞杯時に「次走以降の注目馬」として挙げて、この小回りのタイミングを狙っていましたが、ドンピシャでしたね。溜めて外に回しての末脚爆発。使える脚が短いので、いかにそこに合わせて爆発させるか、それを見事なまでに団野騎手はやってみせました。展開はスローでしたが、3角で押し上げることが出来たのと、外差しの流れになったこと、これが大きかったです。予想時に書いた通り、陣営は「状態は良いまま」ということで、要するに気持ちの部分だったと思うんですよね。また「小倉1800mは中山マイル適性の問われる舞台」、これもズバリでした。今後ですが、狙いは分かりやすくて、「こういう競馬でしか来ない」ということ。次狙うなら中山マイルの前総崩れレースでしょう。

テイエムスパーダ(シルクロードS14着)
スタート出負けからの大外ぶん回し。特に手ごたえがあった訳ではなく、レースに集中しきれず終戦。良いところが全くなかったですね。牝馬特有の走る気を失ってしまった、そんな感じでした。前走もそうですが、長いスランプに入ったと見て良いでしょう。どこかできっかけを掴めるかですね。

(京阪杯6着)
斤量53㎏&内伸び馬場で逃げることができない、これが当馬の現状でしょう。「使いすぎ」が影響しているように思いますね。あと前走スプリンターズSで見せたスタートの立ち遅れ、あれが状態落ちのサインだったように思います。ラブカンプーがそうだったように3歳から古馬としのぎを削って結果を出した馬がガクンと落ちることはありますからね。CBC賞で見せたあのスピードは決してフロックではないですから、極端な人気落ちでの先行一発、そこに期待したいです。厩舎力のなさは大きな欠点なだけに「人気で嫌って、人気薄で狙う」、これが良さそうです。

レッドベルオーブ(毎日王冠10着)
前走に続いて鞍上とケンカ。「抑えるのやめれば良いのに」と思ったら、1000m通過は57.9秒。幸騎手が抑え込んであのラップを刻んでますからね。これはもうどうしようもないです。S厩舎で修正が効かないとなると重症ですね。誤魔化しきくコーナー4つの小回りコースか、距離を詰めるくらいしか、走れるイメージが湧かないのと、あとは外国人騎手を乗せてどうかでしょう。陣営は深いため息と共に頭を抱える、前走、そして今回だったと思います。

ヒンドゥタイムズ(京都大賞典4着)
絶好の手ごたえで上がっていくも最後止まってしまったのは距離の影響かなと。上位3頭は強かったですし、舞台設定を考えるとあちらに分があったとの見方。そんな中でも見せ場十分の走りをしていますし、重賞級の力があるのは間違いないですね。前走こそ買い時だった感は否めないですが、地力のある馬ですからね。距離短縮戦でチャンスは来ると思います。負けはしましたが王道コースでこの走りが出来るなら評価を下げる必要はないです。

(小倉記念2着)
まずまずのスタートを切った後、ホー騎手は馬群に入れての中団待機を選択。前に行こうとする馬が多かったこともあり、結果的には控えたのは正解でした。末脚キレるジェラルディーナと同じ位置にいて、直線では外に回して差し込み2着。マリアエレーナは別として、しっかりジェラルディーナを捕えて2着に来るあたりが地力の高さですね。8ヵ月の休み明けにも関わらず、-14㎏は「えっ!?」でしたが、それで好走するんですから、ここでは地力が違ったということでしょう。私の中では若干決め手不足の面がある堅実ホースで、タフ馬場にも対応できる万能型のイメージ。今回、人気薄で走ってしまったのと、ホー騎手の型にはめる騎乗での好走だったので、ここからの乗り替わりはマイナスになる可能性あり。8ヵ月ぶりの-14㎏も響いて来なければ、とは思いますね。

バジオウ(目黒記念10着)
スタート後、枠を生かして前付けに成功。そのままスローに落として、という完璧な展開になったはずも、最後かわされてズルズル後退。この負け方は「う~ん」でした。跳びが大きいタイプなので、単騎逃げからの粘り込みが理想。ただそう簡単に逃がしてくれないですからね。それゆえ今後、スピード強化は必須ですね。

インテンスライト(京成杯AH7着)
位置が取れなかった時点で厳しかったのですが、それでも、馬群でしっかり伸びていますし、内容としては悪くなかったと思います。開幕馬場のスロー前残りレースという極端なものだったので、それで後ろで構えての馬群ツッコミでは、この結果も仕方なし。私が思ったよりも強かったですし、悲観する内容では決してないと思います。立ち回り力を身に付ければ、という感じですね。

(ダービー卿CT6着)
2着馬フォルコメンと共に私の中では説明が難しい好走。さして強くないと思っていましたが、末脚伸ばしての6着は立派。どう意味づけるか難しいですが、私は中山巧者の良さが出たのでは、という認識です。それ以上でも、それ以下でもない感じ。少し前脚に頼る走法なので、そういう意味では東京だとスピードの絶対値不足が露呈するのではと思います。他に強調点はないですね。

サトノエルドール(福島記念8着)
後方2番手から上がり最速を使っての追い込み8着。近走内容を思えば、ブービー人気でよく走ったと言えますが、それはそれ。今後、重賞戦線で買えるかと言われると特別そうは思わなかったです。体力系差し馬が走りやすいレース質になったことで台頭したという認識で、この大味競馬がどこかではまるかと言えば、ちょっと厳しい気はします。馬場が渋って相対的に有利になったり、まさかの先行総崩れレースになって漁夫の利を得たりなど、よほど恵まれないとというイメージです。

フォルコメン(ダービー卿CT2着)
先行粘り込みタイプを後方3番手で脚を溜めさせての追い込み2着。このレースを誰が予想できたのか。しかも、あの戦績でなぜタイムトゥヘヴンとほぼ同じ単勝オッズだったのか。私の中では「謎」でしかなかったです。これぞデムーロマジックなんでしょうね。勝ち馬や3着馬など、好走した馬についてはある程度、納得いく部分があるのですが、この馬に関しては厩舎力コースでA厩舎馬が走った程度しか分かりません。勝ち馬はフロックではないと思いますが、こちらに関してはフロック感満載です。次走られたら、どうしましょう、という感じです。

ダンディズム(日経新春杯7着)
例によってスタート失敗の後方競馬。何度やっても、ああなってしまうのは「癖」でしょうね。普通に出て追走出来れば、この馬の力強い追い込みがはまる場面もあると思うんですが、さすがにこれだけスタートが下手だと厳しいですね。自分からハンデを作ってレースをしている時点で、敵は自分自身にありですし、常に展開待ちになってしまうのはきついです。そのあたりが改善されれば、走って来てもおかしくない馬だと思います。

ホウオウエミューズ(エリザベス女王杯7着)
溜めての大外ぶん回し競馬。外に出した馬は展開の利と馬場の恩恵あってベルトコンベアーに乗っている状態なので、それで差して来ても特に強い訳ではなく。むしろ、最後脚が止まっていることを考えると、このメンツで7着に来たから、という評価は禁物。流れに乗ってきたが、牝馬G級を相手にすると馬力の違いは歴然である、そう見る方が良いでしょうね。良くもなく悪くもなく「流れに乗った7着」という評価です。

フォワードアゲン(中山金杯8着)
最後、グイっと伸びての8着。後方で構えて馬群を割って伸びてきたところに、この馬の堅実性とひたむきさを見ましたね。どこかで穴を開けるためには何かしら武器がなくてはいけなくて、私の見立てだと他馬より有利なのはタフさ。となると、洋芝とか、開催進んで時計の掛かる馬場向きなのでしょう。新潟記念も福島記念もよく頑張っているので、どこかでしれっと3着はあるかもしれませんね。

(福島記念5着)
前走新潟記念4着がフロックではなかったと証明した一戦。能力的にはフィオリキアリと同等の評価。スピード勝負よりも、スタミナ&パワーに寄った適性の問われる舞台でより力を発揮する馬だと思います。父ローズキングダム、母父グラスワンダーという血統構成や、2走前の札幌で結果を出しているのを見ると力の要る馬場や条件、そこに合うのかなと。一方で、新潟記念で4着に走って見せた理由は「充実期を迎えているから」とも思っていて、どこかで穴を開ける可能性は無きにしも非ず。基本的には人気を背負って買うタイプではないので、そのあたりとの兼ね合いですね。

(新潟記念4着)
前走単勝134.2倍で大穴を開けた上がり馬。札幌1800mからの新潟2000m替わりでさすがに厳しいと見ていましたが、まさかの激走。あわや3着というシーンも頭をよぎるほどの接戦でした。なぜここに来て走り出したのか掴みかねますが、走りは重心を下げてストライドを伸ばすもので、それが新潟にマッチしたのかもしれません。相性の良い東京実績や、同コースの実績がある訳でもなく、繋がりのある小倉適性がある訳でもなく。私の中では一番の不思議でした。このメンツに入って好走していることや正反対の適性問われる札幌1800mを勝っていることなど、よく分からないのですが、どうやらフロックではないような気がしますね。ただこれ以上もないとは思います。

アルサトワ(富士S11着)
前掻き叩きつけ走法馬。マイペースで逃げることが出来たのは何気に収穫だと思っていて、しっかり主張出来たのは次に繋がる部分。今回に関しては逃げ馬にとって不利な舞台で、外伸び馬場という逆バイアスのレースなので、この負けは仕方なし。自分の形を貫いたことをむしろ評価したいですね。どこかでまた走ってきそうな気がします。

(新潟大賞典15着)
逃げ馬にとっては厳しいペースで、終始突かれる苦しい展開。あれをされるとダメですね。変に人気してしまったことでマークがきつくなって結果何もできませんでした。この実力はこんなものではないですし、特に悲観する必要なし。今回はたまたま展開が向かなかっただけで、またどこかでチャンスが訪れるのでは、とは思います。
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